サンプルは、たいてい一番いい場面が置いてある。当然で、売るために出しているものだから。

なので「サンプルが良かったのに本編がいまいちだった」は、感想としてはよくあるけれど、サンプルの見方を変えれば減らせる部分がある。

上手いかどうかは、もう分かっている

絵柄が好みかどうかは、サンプルを開いた瞬間に判断できている。ここで悩むことはほとんどない。

だから、サンプルを眺める時間は絵柄の確認に使わないほうがいい。判断が割れるのはいつも別のところにある。

見ると差が出るところ

  • ページ数と、サンプルの枚数の比。全80ページのうち10ページ公開なら、残りの70ページがどうなるかはサンプルの外にある。逆に全20ページで8ページ公開なら、ほぼ中身は見えている
  • サンプルに本編の絵がどれだけ入っているか。表紙・キャラ紹介・煽り文だけで枚数を稼いでいる場合、本編の情報は実質ゼロ
  • 文字の量。台詞が詰まっているか、ほぼ絵だけか。これは好みが割れるのに、買う前に確認していない人が多い
  • 同じ構図が続いていないか。サンプルの時点で似た角度が並ぶ作品は、本編でも並ぶことが多い

音声作品はサンプルの位置が重要

音声のサンプルは、本編のどのあたりから切り出されているかで情報量が変わる。

冒頭だけのサンプルは、声質しか分からない。中盤の場面が入っているなら、演技の幅と収録の質まで判断できる。尺の表示と合わせて見ると、「この長さでこの構成なら、たぶんこういう配分だ」というあたりは付く。

結局のところ

サンプルは中身を保証するものではなく、外れを弾くための道具に近い。

「これは良さそうだ」と判断するのは難しいが、「これは自分の好みではない」を見つけるのは簡単で、そちらのほうが失敗を減らす効果は大きい。