作品を選ぶとき、まず目に入るのは星の数だと思う。★4.9と★4.2が並んでいたら、前者を選びたくなる。
ただ、平均点は何件から計算されたかでまったく意味が変わる。ここを見ないまま平均点だけで選ぶと、たいてい外す。
3件の★5は、ほぼ何も言っていない
レビューが3件しか付いていない作品で、3人とも★5を入れれば平均は★5.0になる。
でもこの3人が誰なのかは分からない。作者のファンかもしれないし、たまたま好みが一致した人かもしれない。3人の意見が全体を代表している保証はどこにもない。
一方、200件で★4.3なら、少なくとも200人が金を払ったうえで、それなりに満足している。平均点は低いのに、こちらのほうが当たりの確率としては高いことが普通にある。
目安として持っておく数
厳密な統計の話をする気はないけれど、感覚として持っておくと便利な線がある。
- 10件未満……平均点は参考にならない。書いてある中身のほうを読む
- 10〜30件……方向性は見える。ただし1人の極端な評価で0.2くらい平気で動く
- 50件以上……平均点をそのまま比較していい
- 200件以上……点数が高いなら、単純に人気作
件数が増えるほど平均は動かなくなる。逆に言うと、件数が少ないうちの高得点は、まだ揺れている途中の数字でしかない。
件数が少ない作品を切り捨てる話ではない
誤解されたくないのは、これは「レビューが少ない作品は買うな」という話ではないこと。
新作は当然レビューが少ない。埋もれている良作もだいたいそこにいる。件数が少ない作品は、平均点ではなく別の材料で判断するというだけ。サンプル、作者の過去作、タグの並び。そちらのほうがよほど当てになる。
このサイトでの扱い
高評価のまとめを作るときは、レビュー件数が少ない作品を上位から外している。★5.0が1件だけの作品が1位に居座ると、ランキングとして機能しないからだ。
数字は嘘をつかないけれど、数字の出し方は嘘をつける。件数を並べて書いていないランキングは、その時点で少し疑っていい。